Q
内服カリウム製剤は3種類の成分が発売されています。
・L-アスパラギン酸カリウム
・グルコン酸カリウム
・塩化カリウム
この3成分間を切り替えるときの換算比は?
A
換算比なし。常用量対比するしかない。
(常用量対比:各製剤の1日用量上限を治療学的に等量と考えて比例計算する方法)
生体内利用率や組織移行性等の違いがあるので、単純に製剤中のmEq量では換算できないようです。
各製剤の1日用量上限
・アスパラカリウム(L-アスパラギン酸カリウム):錠は16.2mEqまで、散は15.7mEqまで≒大体1日16mEqまで
・グルコンサンK(グルコン酸カリウム):1日40mEqまで
・塩化カリウム:1日32mEqまで
アスパラK:グルコン酸K:塩化K=16 mEq/日まで:40 mEq/日まで:32 mEq/日まで
↓
アスパラK:グルコン酸K:塩化K=1:2.5:2
あくまで大体の用量対比なので、切り替え後に血清カリウム値のフォローは必要そうですね